ある日突然ネットワークビジネスに勧誘されたけど、このビジネスって実際どうなんだろう?稼げるのかな?と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
近年では長きにわたる不景気の中、給与以外に収入を増やそうと本業の傍らで副業をして収入を得る人も増えています。そんな中、権利収入というかたちで働かずとも収入が得られるとネットワークビジネスの勧誘をしてくる人も増えてきていますね。
話を聞いて稼げそうだなと思い、そのまま会員になってしまう方もたくさんいらっしゃると思いますが、仕組みをよく理解すればこのビジネスで稼ぐことは難しいということがわかります。
また、このビジネスをすることによって大切な友人やお金を一度に失ってしまう可能性もあります。そんなネットワークビジネスの仕組みと危険な要素を解説していきます。
ネットワークビジネスで稼げる仕組み
ネットワークビジネスとはMLM(マルチレベルマーケティング)とも呼ばれていますが、マルチ商法と同義語です。
収益を得るしくみとしては、まず自分が「自己投資」という名目で企業から数十万円の商品を買って企業の会員となります。そして自分が友人や知人を企業を紹介して会員になってもらうことで紹介料が入るという仕組みです。
そしてその紹介した人がさらに誰かを紹介することで、その紹介料も自分の収益として入ってくるといた流れになります。現金のみでやりとりされていたねずみ講とは違い、マルチ商法では商品の販売を目的としているため、法律上は合法のビジネスとなっています。
利益の出し方は企業によって様々あるようです。たとえば、筆者が勧誘されたアメリカの企業ではビジネスオーナーが友人や知人に商品を紹介し、紹介された側がその商品を買うと紹介したオーナーに広告料として収益が発生します。
そして商品を購入した人がさらに友人などに商品を紹介して商品が売れた場合にもビジネスオーナーに広告料がはいるといったものでした。
このオーナーというのは企業の従業員ではありません。あくまで消費者と販売者を結びつけるというビジネスの個人事業主となりますので、就業時間という縛りがありません。
なのでお客を自宅に招いて販売をすることが可能です。
ネットワークビジネスは稼げるのか?
そんなネットワークビジネスですが、勧誘する人達は魅力的な言葉であなたを誘ってきます。
「自分はこのビジネスをはじめて人生が変わった」
「今数十万投資するだけで月々数十万稼ぐことが出来るよ!」などです。
残念ながらこのビジネスで稼ぐことは簡単ではありません。お気づきになられた方も多いと思いますが、商品を取り扱うという点を除いてはねずみ講とほぼ変わりません。
ごく一部の上層の人が儲かる仕組みで、末端の人たちの利益はわずかです。それどころか入会した後には「師匠」と呼ばれる上の人間に毎月出費をしなければならないところも多いので結局はマイナスな月が続くといったこともあります。
目的のわからない勧誘には警戒を!
ネットワークビジネスを進めてくる人の中では最後まで目的を明確にせずにセミナーなどに参加させようとする人もたくさんいます。こういった場合はほぼマルチの勧誘と疑ってもよいでしょう。
ちなみにこのように目的を隠したまま勧誘する「目隠し勧誘」は違法行為です。
身近な人間から誘われると特に警戒することもなくついて行ってしまうことが多いと思いますが、まずは目的と内容をしっかり確認するようにしましょう。そしてそれがマルチの勧誘とわかったらその場でしっかりと断って、その人とは距離を置くことをお勧めします。
なぜなら、マルチ商法は基本的に自分の下がいてはじめて利益がでます。なので悲しいかもしれませんが、その人はあなたを使って利益を出そうと思っているか、企業のセミナーなどによって洗脳されている可能性が非常にたかいです。
稼げるとは言っていますが、あなたのその後まで考えているわけではないので強い意志をもってキッパリと断りましょう。
一番よくないのは結論を先延ばしにすることです。答えが出せずに先延ばしにすると相手に付け入らせるスキを作ってしまいます。
マルチ勧誘だと気づくこと!気づいたらすぐ逃げる!
このように冷静に見ていますと、そんなものに自分は騙せるはずがないと思っているでしょう。ですが生きていると環境は目まぐるしく変化していきます。
とくに自分が苦しいときにはこれがチャンスに思えてしまうかもしれません。ですがどんな時でも自分の頭でしっかりと考えて自分で気づくことが大切です。
自分を守れるのは自分だけです。身近な友人などが声をかけてくると、つい気持ちが入ってしまうかもしれませんが、これだけは覚えておいてください。
「世の中に楽して稼げる方法なんてない」
これを頭に入れておいて怪しい話をもちかけてくる人間がいたら、たとえそれが友人だとしてももうあなたの敵です!
キッパリと絶っていきましょう!
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