
暖かい季節になると活発になる蜘蛛(クモ)。
気が付けばたくさん作られている玄関やベランダの蜘蛛の巣にお悩みではありませんか?
蜘蛛は餌が集まる場所に巣をつくるので、掃除してもまたすぐ同じ場所に巣をつくられてしまいます。
そんなときは蜘蛛の巣を作らせないように市販の忌避剤や手作りのハッカスプレーなどで予防することができるんです。
今回は市販スプレーやハッカオイルなどを使った蜘蛛の退治方法や、蜘蛛の巣を作らせないための予防策、対処法までをわかりやすく解説します。
蜘蛛(クモ)が巣を作りやすい場所の特徴
蜘蛛は餌となる虫が集まりやすい場所や、雨風をしのげて糸をかけやすい家の角などに巣を作ります。
蜘蛛(クモ)が巣をつくりやすい場所
外灯がある場所
蛍光灯などの明かりには紫外線が含まれており、この光につられて蜘蛛のエサとなる「ユスリカ」などの羽虫が大量に集まってきます。
ユスリカなどの羽虫が集まれば、虫を捕まえるために蜘蛛は巣をつくります。
風通しがよくて雨風が避けられる場所
建物の隙間などの風通しがよい場所にも蜘蛛は巣をつくります。
風通しがよい場所には虫が風に流されてきて捕まえやすいという理由があります。
また、雨風がしのげることによって巣が長持ちするという理由もあります。
蜘蛛(クモ)の巣を作らせない予防方法
蜘蛛の巣を作らせないためには、「住みにくい環境を作る」ことが重要!
1. 蜘蛛(クモ)の餌を寄せ付けない
蜘蛛が巣を作る一番の理由は「エサとなる虫が捕れる」からです。
蜘蛛はハエやユスリカなどの羽虫を好んで捕食します。虫が集まってこないようにこまめなゴミ捨てや掃除をして、エサとなる虫を減らすことを心がけましょう。
あと費用はかかりますが、照明をLEDにすることも有効です。
照明をLEDに変えることで紫外線が減り、ユスリカが集まりにくくなります。
巣をつくる蜘蛛にとっては効率よく餌がとれることが大切なので、餌となる虫がいなくなれば蜘蛛は自然といなくなります。
2. 蜘蛛(クモ)の巣予防スプレーを散布
市販のスプレーを使用する際は、「ピレスロイド」という成分が含まれているものを選んでください。
ピレスロイドには、少量で蜘蛛を麻痺させるなどの強い即効性があります。
また、人やペットの体内に入ったとしても速やかに代謝されるため、安全性は極めて高いとされています。
ただし、使用環境によっては皮膚や目などに局所的なアレルギー反応などがでることもありますので、使用する際は換気しながら行う、規定量を守るなど注意しながら使用してください。
昆虫や爬虫類、観賞魚に対しては「ピレスロイド」が毒になってしまうので、飼っている場合はスプレーの使用に注意してください。
また、スプレーのなかには「シリコン」が含まれているものがあります。
シリコンは蜘蛛の巣予防には効果的ですが、車や窓に付着すると清掃がとても困難であり、床に付着するととても滑りやすくなるので使用する際は注意してください。
3.天然のハッカオイルで予防する
昆虫や爬虫類、観賞魚を飼われていて市販のスプレーが使用できないという方には天然成分である「ハッカオイルスプレー」がおススメです。
ハッカオイルスプレーとは、天然素材である「ハッカ油」をエタノールなどで薄めたものです。
蜘蛛に対しても十分な忌避効果があり、水生生物への影響も少ないので安心です。
注意しておきたいのが、ハッカオイルはあくまでも「忌避効果」があるだけで殺虫効果はありません。
また、猫や乳幼児にたいしては毒になってしまうので猫や乳幼児がいる場合は使用を避けてください。
くわしくは以下の記事にまとめています。
蜘蛛(クモ)巣をつくられてしまったときの対処法
すでに巣を作られてしまっている場合の対処法をご紹介します。
蜘蛛(クモ)を駆除する
まずは巣の主である蜘蛛をクモスプレーなどで駆除します。
蜘蛛を退治せずに追い払うだけだと、同じところにもどってきて巣をつくってしまいます。
クモスプレーがない、もしくはペットがいてクモスプレーが使えない場合はエタノールや中性洗剤でも代用可能です。
エタノールで撃退
濃度70%~80%のエタノールを直接振りかけることで蜘蛛を退治することができます。
しかしクモスプレーほどの効果はないので、大量に振りかける必要があります。
また、クモスプレーのような忌避効果はありません。あくまでも目の前の蜘蛛を退治するときのみ有効です。
中性洗剤で撃退
中性洗剤でも蜘蛛を退治することができます。
水100mlに対して洗剤を数滴まぜたものをスプレーなどで吹き付けることで蜘蛛を窒息させることができます。
クモは「気門」という器官で呼吸をしていて、その表面は油分で守られています。
そこに洗剤を吹きかけることで油分を分解し、気門を塞ぐことができるということです。
蜘蛛(クモ)の巣を徹底除去する
蜘蛛の退治が終わったら巣を綺麗に取り除きます。
巣を取り除くときは巣の根元のところにある支点(してん)までキレイに取り除きましょう。この支点を残したままにすると、他の蜘蛛がやってきたときにこの支点を使って新しい巣をつくられてしまいます。
蜘蛛(クモ)の巣対策をする
支点までキレイに掃除ができたら、クモスプレーやハッカオイルスプレーをかけて予防します。
前述した「ピレスロイド」が蜘蛛が近づくのを防いでくれます。ただし効果には期限がありますので、定期的にふりかけるようにしましょう。
シリコンが配合されているものであればより効果的ですが、使用には注意が必要です。
蜘蛛(クモ)って毒を持っているの?
クモ退治や蜘蛛の巣を除去するうえで気になるのは「毒を持っているんじゃないか?」というところですよね?
見た目にかなりインパクトがあるので不安になる方も多いと思いますが、日常生活で目にする蜘蛛は一部を除き、ほとんど無害です。
蜘蛛(クモ)の毒は人にはほとんど無害
高い位置に巣をつくるジョロウグモや、コガネグモ、クサグモ、オニグモなどは微弱な毒をもっていますが、噛まれても人体にはほとんど無害です。
また、性格もとてもおとなしいため基本的に人に嚙みついてくるということはほとんどありません。
危険な蜘蛛(クモ)もいる
低い位置に巣が作られていたり、葉っぱが筒状に丸められているものを発見した場合は注意してください。
強い神経毒を持つセアカゴケグモやハイイロゴケグモ、カバキコマチグモの巣である可能性が高いです。
セアカゴケグモやハイイロゴケグモは、ジョロウグモなどとは餌となる虫のターゲットが違うので低い位置に巣をつくります。見た目の特徴としてはセアカゴケグモは背中とお腹に赤い斑点があり、ハイイロゴケグモはお腹に赤い斑点があります。
カバチコマキグモの大きな特徴は、葉っぱを縦に丸めてチマキのような形をした独特な巣です。
見た目はオレンジ色でゴケグモ類とは違い、ぱっと見た感じでは危険な感じはしません。しかしカバチコマキグモは日本のクモの中で一番強い毒を持っていると言われています。
スプレーなどで退治するときは手袋や安全な靴をはき、くれぐれも噛まれないように注意して下さい。
自力での対策が難しい場合は「プロの駆除業者」へ
自分だけでは対処が難しいと判断した場合はプロへの依頼も検討しましょう。
業者に頼むべきケース
とはいえ駆除を業者に検討する基準というのは、なかなかわかりにくいと思います。
具体的に以下のような状況であれば迷わず検討してもよいでしょう。
- 高所や危険な場所に巣がある
- 毒蜘蛛が住み着いている
- 広範囲に巣があり、建物全体をきれいにしたいとき
失敗しない業者の選び方
業者に駆除をお願いするときに気を付けていただきたいのが、駆除業者のなかには悪徳な業者もいるということです。
駆除してもらったあとに高額な請求が来るといったトラブルが多数発生しています。
業者に依頼する場合は以下のことに注意してください。
- 事前見積りが可能か?
- 保証はあるか?
- ペストコントロール協会に加盟しているか?
- 口コミや対応はどうか?
事前に見積りが可能か?
まず依頼をする前に事前見積りが可能かどうか確認してください。
あわせて作業内容や作業時間、薬の種類、追加料金の可能性も確認をするようにしましょう。
事前の打ち合わせなしでいきなり作業をお願いしてしまうと、後日にトラブルになる可能性があります。
保証はあるか?
駆除および施工後の保証があるかどうかも確認しましょう。
ある場合はどれぐらいの期間があるのか?また、対象外になるケースなどを細かく確認することが大切です。
ペストコントロール協会に加盟しているか?
ペストコントロール協会とは、害虫や害獣の駆除、予防を専門におこなっている業者などで構成された公益社団法人です。
この団体に加盟しているということは、「一定水準の知識や法令基準を満たしている企業ですよ」という証明になるのです。
口コミや対応はどうか?
企業の口コミも必ずチェックしましょう。
評判のいいところには良い評価がたくさんありますし、あくどいところにはそれなりの評価がついています。
電話やメールで問い合わせをするときも相手の言葉遣いや人柄をしっかり見ましょうね。
蜘蛛(クモ)は害虫?
ここまでクモを追い払う方法や巣をつくらせない方法を紹介してきましたが、クモには益虫(えきちゅう)と呼ばれている一面もあるのです。
クモは、ゴキブリやユスリカなどの不快害虫を捕食してくれます。
性格も非常におとなしく、自ら人に害を加えるようなことはしません。
シロアリのように建物を壊すこともしませんし、餌となる虫がいなくなれば自然と他の場所へと移動します。
見た目などの印象から嫌われがちなクモですが、害虫を減らしてくれる頼もしい味方です。
例としてアシダカグモは見た目は怖いですが、屋内にいてくれるとゴキブリを全滅させてくれるといわれるほど優秀なハンターです。
しかも餌となるゴキブリがいなくなれば他の場所へと移動してくれるので、自然と家からはいなくなります。
人に危害を加えず、害虫となるゴキブリだけを退治してくれるありがたい虫でもあるのです。
まとめ
蜘蛛(クモ)はエサとなる虫が集まる外灯周辺や、雨風をしのげて糸を張りやすい建物の隙間などに巣を作ります。
巣を作らせないための予防として、こまめな掃除や照明のLED化でエサとなる虫を寄せ付けないことが重要です。
さらに、市販のクモ用忌避スプレーや、天然のハッカ油を散布して住みにくい環境を作りましょう。
もし巣を作られた場合、クモを駆除してから巣を根元の「支点」まで完全に取り除く、そして忌避剤をまいて予防します。
セアカゴケグモやカバキコマチグモなどの毒グモを駆除する場合は十分に注意し、危険だと判断したら無理をせず、事前見積もりや保証が明確な優良業者へ依頼しましょう。
蜘蛛(クモ)対策は、「蜘蛛が住みにくい環境づくり」を意識することが、巣を作らせないための根本的な解決につながります。
今回紹介した予防策を取り入れて、蜘蛛の巣のない綺麗な住まいをキープしましょう!

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